私は17年程ピアノ教師を続けている者ですが、このすばらしい響きの奏法に出会って7年、私の中ではピアノの音に対する考えが180度変わってしまいました。それまでがむしゃらに弾いていた私は、自分の出す音を聞く余裕は無かったように思います。
でも今はピアノを弾く喜びを感じながら弾いています。そしてようやくそれを生徒に伝えることができるようになってきました。この奏法は弾く者、弾く曲の対象を選ばないと思うのです。
小さな子供の簡単な曲でも、とても愛おしく愛すべき音楽として表現できるのです。それは昨秋ピティナのピアノステップで小学3年生の生徒が「S」という一番良い評価を頂いたことでも納得できました。そして私自身、昔は弾くのに困難だった曲でも、今では自分なりのイメージを持って表現できるようになってきました。力で弾くのではなく、響きでつないで弾く。そして自分の心も表現できるのはとても幸せなことだと思っています。
こんな素敵な奏法を教えてくださった大野先生に感謝しています。まだまだたくさんの曲を弾いていきたいと思っています。そして小さな生徒にも音楽する楽しさを伝えていきたいと思います。